不思議な場所ってありますよね。
ここは何なんだろう?何に使われていたのだろう?
今回は埼玉にあるそんな場所のお話です。
吉見百穴(よしみひゃくあな)概略
埼玉県人は読み方が2種類あり「よしみひゃくあな」と言う人と「よしみひゃっけつ」と言う人がいます。
単に百穴と言ったりもしますね。
こちらは埼玉県吉見町にある史跡。
岩肌に沢山の穴があいている史跡として県内にはそこそこ知られている名所です。
遠景ですが建物の奥の山にいくつもの穴があいている事がおわかり頂けると思います。
この百穴は長い事何に使われていたのか?が議論されてきたと言われています。
「ここで古代の人達が生活していたのだ!」と言う人がいれば「ここはお墓である!」と言う人もいる。
調査の結果様々な出土品も出たとされていて、長らく何に使われていたのかが特定されていませんでした。
近くで見るとこんな感じです。
穴そのものは大きくなく、大人が入ろうとするとかがまないと入れないくらいの大きさ。
生活をしていたと言うのはちょっと無理がありそうな気がしなくもないですね・・・
人工的に開けられた穴であることは間違いなさそうですけどね。
これをみてまず思い浮かべたのは「アリ塚」
蟻の巣のような、または蜂の巣のような・・・そんな印象も受けます。
出土品の数々
この百穴からは様々な出土品があったそうです。
土器や勾玉、鉄製品などが出土していることから、これが生活に使われていたのか?それとも遺体と共に埋葬されたものなのか?
そんな所が焦点になったんでしょうかね。
尚、当時の生活を再現するようなイベントも開催された事があるんだとか。
大戦中に破壊された史跡
こうして史跡として残っている吉見百穴ですが、実は一部が破壊されてしまっているんですよね。
かつて日本がアメリカなどと戦った「第二次世界大戦」時に、ここの史跡を壊し地下に軍需工場が作られたんだとか。
元々穴があったことからそれを利用しつつ穴を広げて地下要塞を築いたと言ったところでしょう。
この軍需工場跡については、中に入る事ができます。
最深部まではいけませんが、途中まで徒歩で入る事が可能。
このトンネルの中に入ると、空気が変わり気温も変わります。
行き止まりにはフェンスが設置されており、それ以上は進めません。
洞窟。
まさにそんな感じでした。
国の重要な文化財
吉見百穴は結局「お墓である」と言う研究結果が出ています。
そしてこの史跡は国の重要な文化財にも指定されました。
埼玉にもあるんですね、国の重要な文化財が!!
ちょっと安心しました(笑)
謎だった用途が判明し、史跡として残されて行く。
歴史好きとしても訪れておきたい場所の一つですね。
売店も併設!
さて、史跡を見物した後は!
売店で一休み。
売店ではお土産、食事、軽食などをとることができ、休憩スペースも用意されています。
私が行ったのは夏だったのでこちらを頂きました↓
この時期に出す写真じゃない!(笑)
見るだけで寒くなりそうですが、こうした季節に対応した甘味も用意されていました。
嬉しい限りです。
施設情報
最後に施設情報を載せておきます。
名称:吉見百穴
所在地:埼玉県比企郡吉見町大字北吉見324
入園料:中学生以上300円 小学生200円 小学生未満無料
駐車場:有り200台 無料
営業時間:8:30~17:00
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